多焦点眼内レンズ

「老眼」を低減させる「多焦点眼内レンズ」を用いた「日帰りの白内障手術」を受けられます

白内障手術老眼治療同時に行います

白内障について

●単焦点眼内レンズの見え方 → 一般的な保険診療での白内障手術

単焦点眼内レンズは術後の焦点(ピント)があう位置が一か所となります。この場合術後のピントを遠くにするか、手元にするかを選んで頂く必要があります。一度決めたピントを手術後に変更する事はできませんので慎重に決めていただきます。

遠方に合わせた場合
遠くは見やすいが、手元がぼやける⇒老眼鏡が手放せない
近方に合わせた場合
手元の携帯は見えるが、遠くが見えずらい⇒運転免許やTVの字などを見るには眼鏡が必要

多焦点眼内レンズの見え方(今回の選定療養で用いる多焦点眼内レンズ)

多焦点眼内レンズは遠方と近方の両方にピントが合うように設計されたレンズです。設計上、それぞれの距離での見え方の質は単焦点よりも劣ると言われていますが、遠方も近方も眼鏡なしである程度見えるようになるため、仕事上どうしても眼鏡をかけられない方や、頻繁に遠方、近方を見比べたりされる方には便利です。

多焦点眼内レンズが合っている方

眼鏡の使用頻度を減らしたい方です

読書・携帯・スマホが老眼鏡なしで見やすい
料理がしやすい、買い物の表示が良く見える
裁縫がしやすい、パソコン画面も見やすい

<例:スポーツをされる方>

ゴルフ、パークゴルフ、水泳、スキー、卓球など
除雪していても眼鏡が曇らない(眼鏡要らない)

<例:経営者・議員、漁師、理容・美容師など>

<例:高齢者:転倒予防や趣味を謳歌出来る>

当院で使用できる多焦点眼内レンズ

クラレオン パンオプティクス
クラレオン ヴィヴィティー
シナジー

一般的な白内障手術と多焦点眼内レンズ手術との違いについて

  一般的な白内障手術 多焦点眼内レンズ 違い
手術方式 局所麻酔・日帰り・術式・手術時間は同じ なし
手術後の見え方 遠く、中間、近くの
いずれか(眼鏡必要)
遠く+中間+近く
(眼鏡依存が少ない)
あり
手術代金 一般的な保険診療で、一部自己負担 選定療養(左記保険診療+自費) あり

「一般的な保険診療」と「選定療養」の違いについて①

一般的な保険診療

〇国が一部負担を認めている医療のこと。
〇自己負担は3割、2割、1割、0割(障害者や生活保護受給者)など
〇白内障手術料金
<片眼>
3割(約45000円)、2割(18000円(上限)、1割(約15000円)
<両眼>
3割(約90000円)、2割(18000円(上限)、1割(18000円(上限))

「一般的な保険診療」と「選定療養」の違いについて②

選定療養とは

・社会保険に加入している患者が、追加費用を負担することで保険適用外の治療を、保険適用の治療と併せて受けることができる医療サービスの一種。健康保険法で規定されており、保険外併用療養費制度に基づいたサービスである。
?眼科では、
高額な最新医術(多焦点眼内レンズなど)を受けられる。

<選定療養のその他の例>
例1)病院に入院する際の差額ベッド代(大部屋は無料だが、個室や特別室は有料など)
例2)歯科治療の金属材料(金歯なら差額代発生)

多焦点眼内レンズの留意すべきポイント

多焦点眼内レンズには、メリットがたくさんありますが・・・

  • 見え方が良くなるまで数日~3ヶ月間と脳が慣れて視力が上がるまで時間がかかる事があります(個人差有り)
  • 極端に神経質な方では、遠くも近くもイマイチと感じることがあるのでお勧め致しません(個人差有り)。保険適応の単焦点レンズでの手術をお薦めします。
  • 夜間に長時間運転する職業の方はやや注意(街頭やヘッドライトの光が若干にじんで気になる事(ハロー・グレア現象))がありますが、殆どの方が慣れて支障なく運転されています。
  • 元々の眼疾患(緑内障や網膜症)の程度により、適応外の場合もある(ご相談ください)
    *最新のVivityというレンズでは、軽微な網膜前膜や網膜症・緑内障初期であれば可能です。
  • 見え方に不満足で再手術を希望の場合、全て自費診療(当院または高次医療機関)です